24 合気道的ふるまい・・セールスの場合
長く生きるほど、つくづく、
(合気道は生活のあらゆる場面での「技」だ)と感心する。
人と人が接する至る所に合気道がある。
デパートで何気なくウィンドーショッピングしていると・・
「いかがですか。手に取ってみてください」
と、店員さんが笑顔で接近してくる。
「ほら、これなんかよくお似合いですよ」
と品物を手にこちらの体に合わせるではないか。
おいおい・・
こちらは、買わないつもりもないが、買うと決めてるわけじゃない。
「いや、見せてもらってるだけです」なんて、
いわなくともいい言い訳をしつつ、売り場から離れる。
そんなことが売り場ごとに繰り返され、うっとうしく感じることが多い。
店員さんのあの距離感が苦手で、デパートから遠ざかってしまった経験は
どなたもあるだろう。
もっと、そっとしておいてくれれば・・と幾度思ったか。
店員さんにとっては、よかれと思った(接客サービス)の基本、
仕事を熱心にしてるつもりなのだろうが、
逆に作用してしまうわけだ。
合気道に照らして思えば・・
店員さん思うところの(サービス)に、
ぐいっと「力」が入りすぎているため、
(買わないと帰さないぞ)と無言で言われているようで、
こちらも反射的に力で反発したのだろう。
結果、店員と客とのつながりが作