(一社)氣と丹田の合氣道会 楽心館

「腰砕け」「腰が引ける」…日本語に宿る“からだ言葉”と身体感覚の関係とは?

腰痛を引きずりながら「腰砕け」を考える

ぎっくり腰で (>_<) 痛い思いして、改めて腰が体の「要」であることに気付く。

それだけ、日頃いかに腰を意識していないのだとわかる。

合気道で、初めて「足構え」「腰さばき」を意識するようになった。「一文字腰」「居合腰」「撞木足」……この三つの足構えと、武術的身体使いの関連性を、入門早々にご指導いただきました。

この機会に、すっかり縁遠くなってしまった日本人の「体ことば」を見直してみる気になった。手始めに「腰」をふりかえってみる。

「腰砕け」「へっぴり腰」「腰が引けてる」……確かに、私が子供時代までは、身の回りで普通に使われていた。

周囲に肉体を使う仕事の人が多かっただけでなく、主婦の家事だって肉体労働の連続だったし、子供だって、体を使わなくては遊べなかったしね。

かつては、「腰が決まってる」といえば、どんな身体の在り方を指すかは常識だった。今では、言われても???の人が多いかもしれない。

腰が決まってるって、どんなこと?と質問されたら、説明に困りそうだ。

「テレビで相撲見るでしょ?」

「四股を踏んだ時に両足を地面につけたときのかたち。あれ、四股立ちといって、腰を決めるためにやってるんだ」

「??相撲見ないの?」

「じゃね、イチローが打席立つ前、足を直角にして肩入れする、あの腰構えのこと」

「わかった!」(ああ、しんど)

「昔は、重い荷を引くときや太鼓を打つ時など、力強く踏ん張る必要のある時は膝をぐっと外に割って腰を固める技が求められたんだよ」

「踏ん張ること……ないもん」</p

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