合気道の奥にある・・懐かしい匂いは何?
合気道の稽古をしていて、
ふと、子供時代の懐かしい感覚を思いだすことがある。
馬跳びしたりおしくらまんじゅうをした頃の、
押したりひっぱったりした直接的な触覚。
今では家族とさえ互いに直接的に触れることは(あれはいつだったっけ)状態である。
見知らぬ者同士が手をつなぐ場
合気道の稽古だと、
見知らぬ者同士だって
手や腕を握らねばはじまらない。
・・当たり前である。照れてる場合じゃない。
改めて、直接触れ合うことの意味を感じるこの頃。
つながり合いながら協働する身体
思えば、
稽古の最中は、技をかける側と、かけられる側がつながった、
(一個の複素体)になっている。
繋がりあいながら連動する。
一応武道として敵対しながらも、
「協働」している(身体つながり)である。
音楽と武道に共通する一体感
私が若い頃、
ジャズバンド(5人編成)に参加している時代があった。
日頃から練習はするが、
互いの音がかみ合うまで相当時間がかかった覚えがある。
その結果、学園祭など人前で披露する日を迎え、
日ごろの成果がそれぞれ発揮されると、
演奏していて、何とも言えない一体感を強く感じたもの。
やはり、繋がりあいながら協働しあっている感覚である。
自分だけ目立とうとすると、音楽の調和が微妙に乱れる。
順次アドリブに入ると、他のメンバーがバックアップに回る。
いつしか・・とびきりの一体感が訪れる。
それは至福のときだった。
もちろん、正確につなが