現代社会で忘れられた『対価の価値』を合気道が取り戻す
1. 努力の価値が薄れゆく現代社会
現代社会では、コスパとタイパだけを重視する風潮、技術の発展により多くのことが簡単に、かつすぐに手に入るようになりました。
この便利さは
「努力をしなければ得られないものの正しい対価価値」
「努力の過程を楽しむ選択自体」
を人々から忘れさせます
情報を得るために図書館で本を調べたり、専門家に足を運んで相談するプロセスは、その過程で深い学びや発見を伴っていました。
娯楽に関しても同じことが言えます。「録画予約をするウキウキの感覚やライブで見るために今宿題頑張るぞ!」という感情の過程すらなくなってしまっています。
正しいな努力に対して正しいな対価を得るという「当たり前」は、かつて私たちの生活核を成していました。
重要性が軽視される社会構造が生まれているのです。
この問題は、結果だけを求める人々の思考や行動にも影響を与え、成長を阻害することとなっています。
2.合気道が正しい考え方を思い出させてくれる
合気道は、現代の価値観とは反比例する性質を持っています
スポーツと異なり筋力トレーニングや練習時間と比例して上達することがないのが「合気」の面白いところです。
努力はもちろん必要ですが、そこに「気づき」が伴うことで、突然技が上手くなる瞬間が訪れるのです。
逆にいくら時間をかけても気づきが得られなければ成果を感じられないこともあります。
「なんで俺は頑張っているのにうまくならないんだ」と自己嫌悪に陥ることもあります。
この理不尽を繰り返す経験は、人に「適切な対価価値」を強く思い出させてくれます。
3. 合気道がもたらす「真の対価」
その過程で得られる自分が感じているイライラなどの感情に対しての「気づき」や今日はイライラせずに我慢できたと思える「成長」こそが、現代社会に失われている「正しい対価」なのです。
週1度稽古をするだけで、自分の身体を観察する力や、相手の動きを読む力、そして他者と調和する心自然と育まれるのです。
人生のあらゆる場面で使える一般的なスキルと考えます。
まあせっかくの休みや仕事終わりに道場へ行くなんてコスパもタイパも悪いことなんですが…!?