(一社)氣と丹田の合氣道会 楽心館

杉浦司さんから学んだ“本質”と“行動”の力

杉浦司さんと石川蓮太朗のツーショット。笑顔で並び、手書きで「I ❤️ CEBU」と書かれたTシャツが印象的な一枚。浜松のレストランにて撮影。

杉浦司さんから学んだ“本質”と“行動”の力

杉浦司(すぎうらつかさ)さんは、株式会社Sconnectの代表であり、YouTubeでは毎回数万再生される発信力を持つ人物だ。私が彼と出会ったのは、大学1年のとき。舞台はフィリピン。当時、ただの大学生だった私にとって、彼の言葉や振る舞いはあまりに衝撃的だった。

それ以来、今でも私は彼に会いに行き、学び続けている。今回の文章は、その司さんとの再会の記録であり、彼から受け取った“行動と思考の本質”についてまとめたものだ。


コーンとTシャツ──“踏み込む勇気”の本質

焼肉屋での出来事。司さんは若い店員に焼いたコーンを食べさせようとしていた。最初は遠慮して断った店員だったが、司さんは次回に備えて網の端にコーンを焼いておき、再び現れた店員にさりげなく差し出した。そして、最後には彼女がコーンをかじり、笑顔を見せた。司さんはコーンを食べさせるという目的を達成したのだ。私からみたら強引なやり方はたぶんできない。 けど本人はそのあと会計のときにも笑っていたのだ

それと同じ構造の出来事が、ピザとワインの店でもあった。司さんは私の白いTシャツに「ペン貸して」と言い、突然落書きを始めた。私が戸惑うその様子を含めて、近くの女性店員との会話の導線にしていたのだ。

空間を動かす人──椅子と流れの設計

さらに、女性店員との相席を目指す場面では、司さんは一脚だけ椅子を用意し、あえて高さを変えるという“違和感の演出”を行っていた。先に自分がそこに座り、空間に「流れ」をつくる。その意図は非常に計算されていた。彼女に嫌な雰囲気はまったくなかった。むしろ他の店員さんも状況を笑っていて楽しんでいるように見えた。その後女性店員は「そこに元担任ととか教員たちがいるんで無理なんです」その言葉を聞いた瞬間に身を引いた。実に潔い。普通の人間から見れば無理を強いているようにみえるが本当に無理の返答が来ると無理強いをしなくなるのが司さんだ。フィリピンのときもそうだった。明確なアンサーが出るまでは次の作戦を立て続け実行を繰り返していく。コーンを食べる という勇気を出す人と、やっぱ無理だな と断りを入れてくる人 私にこのような「最後のアンサー」を出してもらえるまでかかわり続ける根気や技術もない。到底まねできないな と思っている。

「今この瞬間、何が起きたら面白いかをずっと考えてるんだよ」

「知らない」「知ってる」──行動の分岐点

司さんがその店で語った話の中に、私の中で深く残っていることがある。

  • 知らない(教われば知れる)
  • 知っているけどやらない(多数派)
  • 知っているからやる(少数派)
  • やらなければいけないからやる(義務)
  • やらなければいけないのにやらない(信頼を失う)

「知った後、どうするか」。それが人の価値を分ける。

私は後から考えた、知るために動き続けること(行動)も大切だなあと

「やりたいけどやれない」人たちへ

「みんな、男も女も本当は裸で歩いたり、踊ったりしたいんだよ。でも社会の中で“やりたいけどやれない”って形に埋もれていく」

私たちは、「やりたい」という想いを多く抱えながら、それを押し殺す日常を生きている。その“抑圧”に光を当て、ほぐすように動くのが、司さんなのだ。

仕事は「人と人」のあとにやってくる

「仕事の話なんて、飲みの席にいらないよ。結局、人と人なんだから。その後に仕事がついてくる。日本人は真面目だから、仕事なんて勝手にちゃんとやるんだよ。大事なのは、“何のために”頑張ってるか。中身は本質じゃない」

司さんにとって、仕事とは「人間関係の副産物」だ。誰と、どんな関係でいるか。そこが整っていれば、自然と結果もついてくる。

司さんにはなれない。でも、私には私の良さがあるはずだ

私はどうしても、相手の気持ちを考えすぎてしまう。遠慮しすぎたり、場を壊すことを恐れて、行動を控えてしまう。

でもそれは、私の「弱さ」ではなく「優しさ」でもある。司さんのようなリーダーが必要な場もあれば、私のような「気を配るフォロワー」が必要な場もある。

人の“本質”を信じるということ

私は、人を信じて最後のアンサーを求め、一気に距離が近づく人間関係の導き方はできない。私自身が疲れてしまう。けれど、少しずつ相手の気持ちを汲みながら、一緒に階段を上り降りできるような関係を築くことはできる。

「人と人がつながる」ことの意味を、私は私なりに見つめていきたい。

司さんはリーダーであり、私はフォロワー。でも、どちらが欠けても“流れ”は生まれない。だから私は、私のやり方で、人を信じてみようと思う。

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