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東京合気道シニア稽古日誌 2015

最終更新日 2017年1月15日

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2015年1月25日 889日 剣術・受け流し:両手掌を合わせるようにして剣を入れる


打ち込まれた剣を受け、接点から相手の剣に斬り込むとき、『両手掌を合わせるようにして剣を入れる』。合わせるとは、両手拳を組み合わせるような気持ちで、受けに向けて入り身をする形を作れば好いのではないかと、摑んでいる柄を伸ばすようにしてみた。剣の入り身は好いようだが『(伸ばした)柄の位置がまだ高い』。それと『踏み込みが中心から外れている』。柄の位置が高いとは、接点から受け流した後の、伸ばした柄の位置が顔方向に向いていることか。踏み込みが中心から外れるについては、『剣を立てた後その剣に入る。相手の中心に向けて足の踏み込みを行う(2011.10)』、と教わっているように、右半身なら左足つま先からの踏み込みが、相手の右足方向になっていた。

3月14日 904日 初めての体験、小手の甲側から指先だけで当てられて崩される


「小手返し」:『顔前に立てた甲側から小手を摑むとき、指先だけで当てて崩すことも出来る』。私の小手の掌側・甲側を先生が両指先で挟んで掛けられた。初めての体験で、掌で当てたときと同様に崩される。摑むというより触っているだけ、と言った感じだ。甲側から掌で包むようにすると、接触面が多いので相手が反応し易いが、指先だけで柔らかく、摘むように当てられているので、仕掛けられても感知できない。
私も試みたが、小手に指先を当てた段階で掛からないと分かる。それでも、崩し方は掌を当てた崩しと同じであろうと、崩そうとしてみたが、ほんの僅かな指先の動きだけで反応されて交わされた。まだ摑みが、いや当て方が強いのか。この崩しを体験して感じたことは、今回は両手指先の接触で崩されたが、次は片手の親指と人差し指の接触だけで、崩されるのではないか。

4月4日 909日 立てた剣が、相手の剣と接点を作るのが早い


剣術「斬り落し」:青眼に構えた相手に八双から斬り落とす。2月の稽古時、八双に構えた私の柄の位置が低いと訂正を受けていたが、今日はさらに斬り落しに行った剣が、青眼に構えている先生の剣に早く当たり過ぎる(接点を作るのが速い)、との指摘を受ける。始めは剣を出すのが早すぎるのかと思ったが、『立てた剣が、相手の剣との接点を作るのが速い』とのこと。八双の構えから剣を振りに行くとき、剣を立てたまま腕を伸ばし相手の剣と接触し(接点)、剣を乗せて下げるだけ。剣を立てたままだから、剣先を先にして振るのに比べると接点の作りが遅くなる理由だ。
接点からの斬り込みは、『接点から剣を立て、相手の肩付け根・首筋の2点を意識し、肩・首筋の中間に向かって剣を斬り込む』

4月8日 910日 後ろ両手首取り:摑まれた片方の手を上げる(あるいは前)、は状況に応じた動作で、足の運びは相手に応じた動き


後ろから両手首を取られとき、今までは両手を前方に上げる動きからだったが、今日の稽古では、まずどちらかの片手を上げて軸とする動きであった。また、足の運びも変わっていたように思えたので、改めて確認してみた。『後方から両手取りされた小手の片方を上げる、あるいは前に向けるは、状況に応じた動作で、足の運びは相手に応じた動き』

5月16日 919日 小手の合気:小手の拳を当てて摑み返すとき、小手は大きく動かさず手刀にして斬り落とす


片手取りされた小手指先を拳にして、摑んでいる相手の手首に当てて崩し、小指側から廻して掌を当て指の付け根で小手を摑み返し、相手の肩に入り身で崩す、がこれまでの動き。今日は、掴まれた拳甲を相手の手首に当てたあとの動きを学ぶ。『拳を当て掴み返すとき、小手を大きく動かさず指を伸ばし手刀にして、相手の手首に乗せて中心に向け、斬り落として掴み返す』。大きな動きでは、反応されて初心者以外では掛からない。

6月17日 926日 片手取りした小手の脈拍部に、親指を当てて崩す。掴んでいる相手の肩を体前に抜く


手解きの新技を教わる。私が先生の右手を左手で摑む。先生は左手で私の左手脈拍部に親指を当て、軽く手首を押さえ体を沈めると、私の体が崩される。固めた拳に掌を当てた崩しと同じようだ。私が試みる。左手を摑んでいる先生の右手脈拍部を押さえ、右小手を落とすように下げみたが掛からない。何度か先生の動きを観て間違いに気が付く。
『掴んでいる肩を体前に抜く』と先生。
掴まれた左小手は動かさず、掴んでいる先生の右手肩を私の左手首まで軽く抜き、足腰を同調させて動いてみると、好いようだ。肩を抜くといっても、肩を引っ張ることではない。摑まれた小手(接点)は動かさずに、足腰の一致で肩を緩やかに抜くと崩せることになる。

9月9日 945日 四方投げ:相手の小手はフワッと、柔らかく摑んだまま力を入れない


右手の打ち込みを左手で受けて斬り下げ、右手で手首を左手は上腕部を掴む。右手で掴んだ手首をやや右回転させて受けの肩に入り身。すると、受けが浮き上がる。掴んだ手首をやや回転させることで肘へ掛かりが効いていることになる。
さらに入り身から反転し、相手の側面につき、摑んだ小手は『フワッと掴んだまま、力を入れない。力が強いと情報が相手に伝わりやすい』

10月31日 957日 斬れば抜ける、抜ければ斬れる


斬るとか、抜くは稽古中に一番多く使う言葉だと思う。どちらの言葉を使うかは、技によって、あるいはその日によって、使い分けしている気がする。例えば、同じ動作を「肩を抜く」とか「肩を斬る」と表現するが、私自身はほとんど同じ意味合いで使っているが、“斬ると抜く”は微妙に違うような気もする。そこ100%同じですかと質問。頷きながら先生『斬れば抜ける、抜ければ斬れる』

12月9日 965日 小手返し:掴んだ小手の肩を螺旋に崩す


相手の右小手を甲側から掴み、右肩へ渦巻きするように左回りで気を通し、掴んだ小手をやや上方へ上げながら返して崩す。これが、今日先生から参加者に解説があった小手返し。説明を受けた後、A さんと稽古をする。先生の動きを真似て動いてみる。右手を掴んだときは「掛かっている」と言われたが左手は掴んだ小手が抜けてしまい掛からなかった。
その後、先生との稽古でこの螺旋崩しを学ぶ。私が取りになり試みる。右手を掴んだときはほぼ掛かっているように思
えたが、『今日は普段と違って柔らかだ』(私も柔らかく動けたと感じた。稀にこんな時もある)とのことで、左手も初めは
外に抜けていたが、二度目は掛かったようだ。
固めた拳も同様に螺旋状に崩す。右拳に当てた掌は同じで、右肩へ向け、左回りに回転させやや左に移動させながら崩す。小さな動きで好いとのこと。私も試みたが、掛かっているようだ。この技、掛かっていると言われたのは初めてだ。この崩し技は二教や三教、四方投げ(も入ったと思うが)にも使えるとのこと。面白い崩しを教わった。















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