最終更新日 2014年9月18日
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2011年1月19日 552日 右手だけの稽古
左手が使えないので右手だけで稽古に参加している。片手取りされた状態から内回しで掴み(拳の甲を受けの手首に当てる)、肩に向けての崩し技。掴んだ受けの手首との接点が重要で、手前に抜いて入ると効果的。
最近はほとんどこの技を行っている。
1月26日 554日 骨折は簡単には直らない
昨日、骨折から5週間経過したので病院へ行く。レントゲンの結果は… 医師「簡単に直る訳がないでしょ。骨が付くまで、まだ2カ月は掛かる」。あと1週間もすれば直ると思っていたのでがっくりする。私は小学校1年の頃、右足全体をセメント固められ、半年ほど寝ていたことがあったが、それに比べればずっと楽なことは間違いないが。
2月11日 楽心館20周年祝賀会
石川先生が「気と丹田の合気道会・楽心館」として活動を始められて今年で20年。
今日は記念の祝賀会が開かれた。会場はJR中野駅近くのレストラン。前日に大雪注意報がでて心配したが、朝起きてみるとみぞれ程度。祝賀会には各支部からの欠席者もなく、親子で参加した方も多かった。
石川先生の20年間の思い出も含めた挨拶で始まり、手品やゲームを楽しみながら食べ、飲み、余興で石川先生が歌を披露されるシーンもあり、和やかな雰囲気で20周年祝賀会は無事に終了。
2月26日 560日 包帯取れる
診察で親指の骨が付いた、と言われ包帯(添え木をしていた)が取れた。丸2カ月かかったが、親指の第一関節の骨折なので指が曲がらず、さっそくリハビリ開始。快復まで最低2カ月以上は掛かるだろうとのこと。剣術稽古は参加せず体術のみ。
3月26日 565日 負けた受け
「正面打ち一教」:Kさんと稽古したが掛からなかった。
打ち込んできた手刀を崩そうにも崩せない。動かないのだ。原因を考えてみた。まずは受けの拙さだ。Kさんの打ち込みに肘を曲げ過ぎて顔前で受けていたのではないか。これは剣術で『負けて受けをしている』と言われているのと同じで反撃できない状態。もっと肘・腕を伸ばした受けが必要だったのではないか。稽古では初めから小手を交差しての稽古をし
ているので、相手の肘が伸びているのに私の肘が曲げすぎでは、とても崩せる形ではなかった。一教は『腕を伸ばしながらの入り身』と学んだことを思い出したが、負けた受けをしているから伸ばしようもない。
4月2日 567日 目の錯覚を思い出す
稽古開始前に居合の型を復習してみた。指の骨折以前から稽古をしていなかったこともあり、技の名称もそうだが部分的に忘れている型もある。4〜5カ月程のことだが、稽古をしない影響がもろにでる。
「片手取り小手返し」:始めて同門者二人と稽古してみた。右手と比べると左手は好くなかった。左手からの掛かりがないのは先生の時と同じ。「交差取り二教」:MさんはYさんと違って掛かりが悪いので目の錯覚を思い出し、正中線より右(受けの左)へ変えてみると、掛かりが好くなる、とMさん。
このことから、二教・三教・小手返しは、受けの右手を崩すときは正中線より右への気の通しが心掛ける必要があるのではないか。
4月9日 568日 再び負けた受け
「正面打ち一教」:先日の稽古で負けた受けをした(と思う)Kさんと行う。
足運びも気をつけて行ったが、小手で押さえられたしまった。両腕の伸ばしもぶつかりがあって、伸ばすことができないのだ。考えられる原因は、私の右手刀が正中線に向かっていなかった?
それとも力の入れすぎか? よく注意される力に力で対抗したか? もともと苦手な一教だが、苦手とは掛からないから苦手なのだ。
5月4日 574日 正しい姿勢
「船漕ぎ」:Yさんとの船漕ぎ稽古中、先生から腰・腹を両手で押さえられ私の姿勢を直される。直された姿勢は、感触としては腹を押さえられ腰を入れる、と言えばいいのか。そして、その姿勢を変えず手だけを動かす。この姿勢では身体が窮屈で、
維持するのはかなりつらいが、この姿勢での船漕ぎは「柔らかに押される」とYさんは言っていた。昨秋の剣術稽古で、「正しい姿勢」を学び、その後は稽古中も姿勢を意識するようになり、軸を立てていると思っていたが、思っていただけでだった。
『この姿勢を身に付けろ』と先生。
6月8日 582日 接点の変化
剣術の「鍔競り合い」。相対し、剣が交差した状態から相手の剣を崩して落とす技。
かなり難しい技で私が試みても先生の剣は崩せないことは何度も記している。
打ち込まれた剣を受け(左半身あるいは右半身)、接点を軸に剣を立て剣先から入り身(我が剣が相手の剣の上になる)、相手の剣を崩したい(落とす)のだが、私の剣はここで停まってしまう。
剣が落ちない(崩せない)のが悩みであった。これに関して先生から『接点を変化させる』。
ではどのように変化するのか。交差した接点から剣を立てたあと、刀を寝かせて入り身をする。剣を寝かせるのは以前から見ていたが、単なる刀の流れ、あるいは剣が私の剣が下がるから程度にしか思っていなかった。剣を寝かせる理由が有るとは知らなかった。この剣を寝かせる、変化させるについては「合気上げ」でも説明を受けた。『小手を挙げるときに上に挙げるだけでは受けの腕は上がらない、掴んでいる受けの掌と接点が変化するから挙がる』
7月2日 585日 護身術
NHKのラジオ放送「地球ラジオ」という番組の中に「世界丸ごと質問箱」のコーナーがある。
海外在住の日本人に毎週テーマを出して答えてもらう趣向。今日のテーマは「あなたの国で行われている武道は?」。世界中の在住日本人から柔道、空手といった日本の武道を始め、それぞれの伝統武道の紹介があったが、イタリア在住の人から「イタリアでは合気道が流行っていて、知人のイタリア人が暴漢から襲われそうになったとき、半身構えをしたところ、相手は何もせずに離れて行った」話が紹介された。
聞いて思い出したことがあった。10年ほど前になるがJRの駅ホームに立っていたら、男二人が揉めているのを見た。片方の男が相手の男を叩いている。止めなくてはと近寄っていくと、近くにいた30代ぐらいの男性が「やめなさいよ」と言って止めに入った。すると暴力を振るっていた男が止めに入った男性に向かって行った。
と、その男性は合気道の半身の構え(相似した)をした。相手の男はそれを見て踵を返して離れていった。
当時、私は合気道の経験はなかったので、その人の構えを見て、何かしらの武道経験者だと思った程度(後年入門して半身の構えが似ていたので合気道ではないかと推測した)。
相手の男も当時の私と同じで、「何らかの武道をやっている拙いな」、と感じたから暴力を振るうこともなく離れていったと思える。イタリアの紹介と同様に、武道の経験が生かせることができたと思える。
7月13日 588日 胸を動かさない
剣術:剣を十字組みして受けを後退させる技。ポイントを教わる。
『胸をまったく動かさない』である。『胸を動かさず腕を伸ばし、受けが下がったらその動きに合わせて間を空けずに付いていく』。言われて胸を動かさずに腕を伸ばしてみた。
『動いている(突っ込みがある)』と言われる。「動いていないつもりですが」。いや動いているんだよ、と私に剣を持たせ胸前に手を当て、この手(先生の)を動かさないで腕だけ伸ばす、と指示される。剣を合わせている相手がいるつもりで腕を伸ばす。
だが胸が先生の手押してしまう。『ほら動いている』。そう、動いているのだ。始めて確認できた。何度か行い、今度は動かさずに小手を伸ばせた。次は先生が受けになって、『同じように動いて』と言われ、かなり意識して動くと、『それで好い』。相当な集中力が必要で、軸を立て体を止めたまま小手を動かす。合気上げなどと同じだ。
7月27日 591日 片手取り−感触が掴めない
「片手取り小手返し」:片手取りして手首を返す小手返し。先生から掛けられると、肩への掛けられる感触が感じられるのだが、私が片手を取って試みても先生の肩を廻しているだけで、三教で感じる掛かりの感触が掴めない。手首だけになる。
8月3日 592日 逆袈裟の動き
「手解き・外」:同門者との稽古。片手取りされた状態から、逆袈裟に斬り上げながら動きが効果的と思える。逆袈裟の動きと言っても意識のなかでのことで、「手解き・内」も肘を受けの肩口に向けた動きを試してみると効いていると言われる。
8月20日 594日 真似て動いてみるが
「片手取り小手返し」:片手取りした私の小手を返す先生を手の動きを見ていると、掴んだ小手をやや上に挙げ、緩やかなカーブを描きながら肩に向かっている。私も真似て動いてみるが……違う。稽古日ごとに行っているが、まだ掴めない。
8月24日 595日 動画・軸抜き
楽心館の動画 「小手の合気・軸抜き」(石川先生と数人の門下生との稽古)を観る。 何度か書いた固めた拳の崩しだ。 受けが右手拳を固めて胸前に構える。
先生は左手で手首を掴み親指を甲に当て、右手掌を拳に乗せて下げるように動かすと、受けは腰から崩れる。まさに軸抜きだ。
私がこの技を始めて体験したのは08年の11月で、当時の稽古日誌に「これが合気道を習っている面白さ、不思議さ……この技を体験して興味が涌き、同時に何とか会得したいとも思った」と記している。
稽古で受けた実感から言えば、拳に当てられた先生の掌はフワッと乗せられた感じで、上から力で押さえていない。
力を感じさせないから反発できず腰から崩される。 もちろん、拳は押されても動かないように力を込めていたし、崩されまいと両足を踏ん張っていたのだが。
崩しの主となるのは拳に当てた掌であることは間違いなく、私は長い間、拳に乗せた掌にだけ気を取られ、掌だけで崩そうとしていた。 だが、この技は片手だけでは掛からず、両手の掛かりが必要になる。
先生に伺ったときにも 『片手だけでは無理』と教わっている。 手の甲に親指を当てるのは「小手返し」と同じで、その重要性に気が付き始めたのは最近のこと。
以前、「小手返し」で『片手だけで崩そうとしている』と指摘されているのだが、その教えも失念していた。
私は未だに柔らかく動く(基本は当然として)としか言えない程度で留まっている。手首を掴み甲に当てた親指、掌側に当てた4本の指の使い方はまだ不明で、会得するにはほど遠いのが現状。
私も含めてこの技を習得したいと思っている人には、参考になる映像なので薦めたい。
同時に、剣術「合わせ」の動画も観た。青眼に構えた相手に八双の構えから打ち込み、相手の剣を斬り落とす。 先生と相手の人が攻守を変えての稽古だが、先生の剣・体の動きと、相手の人の剣・体の動きの違いが明白で、
研究するには参考になると思った(この動画、現在は削除されている)。
この動画を文章で表現するのは難しいので、先月に教わった『胸・頭をまったく動かさないで腕を伸ばし、相手が崩れたら間を空けずに付いていく』を参考に記す。
9月30日 605日 稽古日誌がネットで上位!
先日、石川先生よりある件で電話を戴いた。その際、この「稽古日誌」がインターネットで『「中高年の武道日誌」を検索すると上位なっている』との知らせを受けた。
稽古日誌をブログに掲載するようになって6〜7年になるが、掲載を始めてしばらく経った頃、『稽古日誌の続きはまだできないか』と言われ、読む人がいるのだろうかとの私の疑問に、『同門者の人達が読んでいるよ』
と言われた。 その後、月日が経過し、「合気道稽古日誌」はいつの間にかトップになっていることが分かった。 数年前からは日誌を読んだ、と入門者から言われるようになってきた。
ネットで武道日誌がどのくらい掲載されているか調べてみた。YAHOOで「中高年武道日誌」を検索すると約32万件もあり、さらに 「中高年合気道武道日誌」と合気道で絞ると約2万2千件、「中高年合気道稽古日誌」では約1600件となっている。
えっ、本当にそんなにあるの? と疑いたくなる数字だが、件数が掲載されているから間違いないのだろう。
稽古とか武道とか検索によって変わるが、武道日誌がこれほど多いとは思わなかった。
ところで、 この稽古日誌を読まれている皆さん、どのあたりに興味を持って読まれているのだろか考えてみた。
元々、稽古日誌を始めた動機は、技の手順を教わっても忘れがちで、日誌を書いて記録しようとして始め当初は技の手順が主な内容。 入門から2年ほど過ぎた頃、稽古内容が進むに従って「技の技術的な解説」を教わることも多くなり、日誌の中心となってきた。同じ年の秋からは居合の稽古、翌年1月から剣術も教わるようになり、先生とだけの稽古が増え
「技の解説」も多く教わるようになった。 会員の皆さんも稽古中に教わると思うが、参加者が多いと忘れがちになると思う。 その点、入門した中野道場は参加者が少なく、先生と二人だけの稽古が多かったことが幸いしたと思っている。
「技の解説」も教わった当時は 「言葉だけの記録」だけで終わっていたこともあるが、稽古年数が経ち、その意味合いの深さ、重要性を気が付く。 やはり「技の解説」を主として掲載したこと、多くの皆さんに興味を持たれたとことだと思える。
残念なことは、 『いま言ったことは覚えて置くように』と言われても道場を出るとき、いや、出る前からは忘れてしまうことが多いのが現実。 「技の解説」は私にとっては“口伝”である。
壁にぶつかった時の会員の皆さんの手助けになると思う。稽古時に思い出して活用してもらえれば幸い。
10月15日 609日 重心の傾きを直す
「臂力の養成」:片手を両手で掴まれた状態で相手を崩す臂力。 この技を習い始めたころ 『この技が出来れば初段ほどの実力』と先生は言われていたが、私が初段を允可された当時、この技を掛けることはできなかったし、道場に参加している人達に聞いたこともあるが一様に
「困難で掛からない」と言っていた。 6年経った今、以前より進歩はしていても難しい技であることは間違いない。
この技を掛ける要素はいくつかあるが、私にとって何が難しいと言えば、掴まれた小手で相手を崩したいとの気が出て力みが生じ、掴まれた小手側に重心が片寄ることだ。
分かっているなら止めればいいのだが、片手を掴まれている、外したい、崩したい意識が働き体が動いてしまう。 重心の片寄りを防ぐために、身体の中心を意識するイメージを思い描いて稽古を続けてきて、上手く掛かることがあったが、それはたまたまでしかなかった。
そこで、身体の中心では曖昧なので、もっと具体的な、身体の一部分をイメージできると好いのではないかと考えてみた。で、思い付いたのが「尻の穴」。
肛門でも好いが、それだと「水戸のご隠居・黄門様」を思い出す。数日前に思い付いたこの身体の器官、さっそく今日の稽古で試みる。稽古相手はバランスが好く、力も強く、私の今程度の内容では多分掛からないだろう、との先入観があるAさん。何度か試み、集中力を高め、「尻」を強く思い浮かべて動いてみる。掛かるようだ。重心の片寄りが無くなり肩の突っ込みもなし。加速もしていない。
10月19日 610日 狙いは顎!?
「片手推手」: ほぼ毎回行われる基本の稽古。 受けと取りが片手刀を交差し、取りは受けの中心に向けて接点から斬り崩す。自主稽古の時、ふと思い付いて、狙いを受けの顎に向けて気を通し手刀を動かしてみる。受けた人が上半身に圧力が掛かると言う。
替わって私が受けを取ってみる。 やはり、胸・顔に圧力を感じ、身体がのけぞるようになる。
10月26日 613日 軸を動かさない練習
剣術:軸を動かさないための具体的な動き。道場の板壁に頭・背中・尻・踵をぴったりと付け、剣を水平に構えた先生の剣に私は剣を垂直に構えて接点(十字形)を作り、その接点から先生の正中線に剣を伸ばす。受けた先生の剣へぶつかりが無くなり後方へ下げることができる(この基本動作は08年11月の日誌に頭の突っ込み訂正策として掲載)。
軸を立てるとは、簡単な姿勢に思えるが、今の姿勢は軸を立てていると思っていても、その姿勢で壁に背中を付けると、胸を張る・腰を出すなどとなり軸が立っていない。背骨を背板に付けた感覚が必要だ。繰り返し板壁に背中を着けて行うことで、姿勢を身に付けるしかないようだ。
12月24日 622日 矢筈取り
「手解き・矢筈取り」 : 左手で片手取りされた右手親指甲を受けの親指腹に当て、右足は受けの左足に向け正体し、左小手に親指以外の指・甲を当てないように、かつ、間隔を開けず、合谷を広げて受けの手首に当て正中線に向ける。
12月24日 626日 今年の成果
今日は稽古納め。指の骨折明けからから始まったこの一年。合気道は進歩があった。
@「臂力−片手取り両手持ち」:具体的な体の箇所を意識することで重心の片寄りを訂正。
A「三教・四教」:肩への気の通し・重要性が身に付き始めた。
B「四方投げ」:相手の側面に付いたあとの小手の使い方。
C「小手の合気」:片手取り・両手取り共に精度が上がり、左手の密着の悪さを訂正。
以上、“進歩した”と記したが、私が勝手に思っているだけで、周りの同門者に「○○は上手くなった」と思われるようになっていないといけない。