楽心館本部道場・木曜稽古の節目――感謝と新たな歩みへ

ご挨拶 ― 木曜担当の一区切りにあたって

昨晩をもちまして、本部道場・木曜担当の稽古を一区切りとさせていただきました。来月からは、門弟の戸村さんが引き継ぎ、新たな歩みを始めます。

思えば二十五歳でこの道に入って以来、盆と暮れ以外はほぼ毎日、稽古に身を置いてきました。今回の節目は、単なる担当替えではなく、私自身のライフステージが「持っているものを解き放つ」段階へ移った証のように感じています。

まずは、これまで未熟な私の指導に真摯にお付き合いくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。皆さまの稽古姿勢と温かな支えによって、私自身も多くを学び、歩みを深めることができました。本当にありがとうございます。

これからは、戸村さんが育ち、道場が育ち、私がその場にいなくても学びと成長が自然に循環していくことを願っています。私たちが大切にしてきた稽古の核は、型や言葉を超えて伝わるところにあります。

一に口伝、二に行伝、三に坐伝。言わず行わずに成り立つ――そのような伝わり方こそ、本物の指導に近づく道だと信じています。

もっとも、私自身を“本物”と思ったことは一度もありません。だからこそ、これからは「氣と丹田の錬り」をいっそう深め、自らがまず成長し続けることを誓います。

……ただし、家に帰れば私を「クルクルパー!」と呼ぶ強い妻が待っていますので、氣を抜く暇はなさそうです(笑)。

引き続き、道場の歩みを温かく見守り、ともに稽古を重ねていただけましたら幸いです。

木刀を手にした男性が道場で立っている。背後には「世界和楽」と書かれた書が掛けられている。
木曜クラスの最終稽古を終えて。
戸村さんへの引き継ぎと共に、新しい循環の始まり。
「世界和楽」の言葉の前で、これまでの感謝を胸に。
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