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同じ失敗をくり返すとき――合氣道・楽心館で学んだ直し方
「気をつける」よりも、「型にしてしまう」。――日常でも使える小さなコツ。
導入|稽古の帰りにあった出来事
ある日の稽古終わり、先生と一緒に道場を出ようとしたときのこと。私がドアを閉めた瞬間、「イタッ」という声が。先生の小指が、蝶番のほうにちょうどあたってしまったのです。
もちろん「気をつけよう」と思いました。それなのに数か月後、また同じことを繰り返してしまいました。
事実の描写|何が起きたのか?
- 蝶番のほうは見えにくく、いわば死角になっていた
- 「閉めますね」といった一言の合図がなかった
- 私の立ち位置が悪く、先生の手の位置を確かめられなかった
- 気をつけていたはずなのに、別のことを考えた瞬間に元の癖に戻ってしまった
気づき|なぜ同じことをしたのか
人は「気をつけよう」と思うだけでは長続きしません。注意は別のことに向いた瞬間に外れてしまいます。
だからこそ、やり方を“型”にしてしまう必要があると気づきました。
合氣道でも同じです。技がかからないのは「気をつけているつもり」ではなく、立ち位置や間合いの型が崩れているから。
剣術の理合いで言えば、相手の死角に入るかどうかの位置取りにあたります。
読者へのヒント|今日からできる工夫
日常でも「同じ失敗をくり返す」場面はあります。そこで役立つのは、ちょっとした合図と立ち位置の工夫です。
小さな「型」を三つだけ
- 声かけ:ドアを閉めるときは「閉めますね」と一言
- 位置取り:できるだけ取っ手側に立つ(蝶番側に入らない)
- 一呼吸:取っ手を持ったら一呼吸おいて手元を確認してから動く
これだけでずいぶん事故は減ります。親子の習い事にもつながります。玄関や車のドアで「閉めるときは声をかける」を合図にすれば、
子どもも自然に覚えていきます。叱るより、習慣にしてしまった方がずっと楽です。
締め|次に向けて
この出来事から、私は「気をつける」より「型にしてしまう」ほうが確実だと学びました。
同じ失敗をくり返さないために、まずは一つだけ型を決めてみてください。
最近、あなたが「またやってしまった」