合気道は「接触の体術」
合気道は、時に(接触の体術)と言われたります。掴まれたり掴んだり、接触した瞬間から技に移っていくからです。
ピンセットと合気道の共通点
テレビで紹介された下町の町工場で、様々なピンセットを見たとき、それらの(掴み方)に、合気道の(接触)とおんなじだ!とピンときました。
用途ごとに異なる掴み方
医療用、工業用、研究用、料理用・・・町工場では、注文や用途に応じて、数百種類のピンセットが匠の手で作られています。
外科手術で血管や神経などを掴んだり髪の毛やまつ毛を掴むものなど、先端部の形状や大きさ、バネのチカラも千差万別。
切手を1枚1枚挟むピンセットは、薄く平べったい、卵の黄身を挟んで持ち上げるものは楕円面で等しく力が加わるし、イボを掴みとるピンセットは、先端が円筒状でした!
ミジンコを潰さず掴む
とりわけ、1ミリほどのミジンコを潰さずにつまむピンセットには・・・!!。
鋭角に力が一点に加わったら、潰れて死んでしまいます。
ミジンコの立場になって作られたというピンセットの先端部、どうぞ想像してみてください。
設計と合気道の共通点
いずれのピンセットも、設計の要点は
(先端部の一点で接触する)
(過剰な力が加わらない)
(挟むときの支点が下がり、均一に合わさる)こと。
合気道で言えば、柔らかく、ベタ掴みにならず、脇の閉まりがバネの具合いと重なります。支点は、下半身でしょうね。合気道の(掴み方)も、相手の状況と使い方で様々ですしね。
道具づくりと感覚
設計する匠のモットーは、「相手(対象物)の立場になって作る」(感覚の道具)なのだそうです。そうか~
赤ちゃんを抱っこする時老人介護の手の添えかた、社交ダンスの手の添え方・・いろいろイメージされますね。
合気道の掴みに応用してみる
みなさんも、三教や四教の掴みを連想されると思いますが、
(ミジンコを掴むように)
(卵の黄身を挟み上げるように)
(切手を一枚挟むように)・・なんて、ピンセットの様々な掴みが参考になるやもしれません。
掴みの奥深さ
ちなみに、落語や漫才でも、出会いがしらの(アタマの掴み)が重要と言われるように、接触で相手の気を呑んだり、気を惹きつけたり。接触や掴みは、奥の深いテーマに違いありません。
まとめ
いろいろ試してみようっと~